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@半径とことこ60分

人間の認知範囲なんてそんなもんさと、鳥が囀った

南京虐殺/いまさらながらプライムニュース『「南京事件」とは何か 3論客の見方相互検証』を見てみた

昨年、ユネスコ記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の記録」が登録され、それを受けて日本がユネスコへの分担金支払いを保留しているとの件、どうやらまだ支払っていないようです。

ユネスコ、南京事件を記憶遺産登録=言うことを聞かないなら、カネは出さん!と一家の主はちゃぶ台をひっくり返した

 

南京虐殺については、来年2017年が「南京大虐殺80年」に当たりますので、多分、中国ではさらに大きく扱われることになるでしょう。

 

日テレ vs 産経新聞の南京虐殺事件バトルでは、(良識派?)保守対(戦前回帰派?)保守の(議論に発展しない)論争もあります。

 

で、南京事件(南京虐殺)について、ネット検索していますと、『「南京事件」とは何か 3論客の見方相互検証』と記載のある記事が結構ありましたので、調べてみましたら、BSフジの番組で、藤岡信勝氏、秦郁彦氏、山田朗氏の三氏が南京事件について議論したんですね。

昨年2015年の11月12日放送だったようで、そのハイライト版が公開されていました。

 

www.bsfuji.tv

www.bsfuji.tv

 

このハイライトを見ますとわかりますが、いわゆる「まぼろし派」、と言うより「なかった派」の藤岡信勝氏の支離滅裂、しどろもどろ加減にびっくりです。一体何を言いたいのか、たとえば、後半冒頭に紹介された日本軍兵士の日誌にある虐殺の証言に対しての見解を求められての答えが

藤岡客員教授
「確かに資料を一方の側から見れば、そういう観点で拾っていけば、そういうふうに再構成できなくないかもしれないけれど、しかし、事件の全体にはそれ以外の要素があるわけで、ですから、私は現在2人の話は随分聞かされたなということで、思い出すことですけれどね。だけど、これも軽々には即断できないことだと思いますね」
反町キャスター
「2つの日誌は嘘なのですか?」
藤岡客員教授
「嘘ということではなくて、心優しい日本人は、そのように痛みを感じて、そういうことを書いていると思いますよ。だけど、その一部分を取り出して日本軍の虐殺だというのは、私は早計だと思っています」 

テキストアーカイブ | BSフジ LIVE プライムニュース

これですからね。

 

これでは、「なかった派」でもなんでもなく「なかったことにしたい派」ですね。

 

最後にキャスターから「日本の歴史認識かくあるべし」との提言を求められての三氏の振る舞いがこれまた面白いです。

山田朗氏は、「歴史的事実を直視する」とのパネルを提示し、

あったことはあったものとしてきちんと直視するということですよね。それは感情において忍びない、プライドを傷つける、いろいろあると思いますけれども、歴史的な事実が何であったのか、これをベースにしなければ、何の議論もできませんし、私達の認識も深まらない。これが1番大事なことだと思います

と、実に正論です。

 

秦郁彦氏は、「あったことは否定せず、訂正すべき部分は直すようにする」とし、

あったことは認めた方がいいと思います。しかし、訂正すべき部分はいろいろとあるわけですよね。そこについては大いに議論したらいい。それを全否定するというのはまずいと思いますね

と、こちらも実にまっとうで現実的です。

 

藤岡信勝氏は、自分の提言パネルを掲げることも忘れ、

お二人は心優しい日本人の美質をたくさんもっていらっしゃって、相手に言われてないことまで調べて日本が悪かったということをおっしゃっているわけですね。だけれど、実際には日本兵が南京で子供達と本当に楽しく交流し、それから、屋台が出て日本兵がお客さんになって、それからハンコまでつくった人もいるんです。そういう証言なども私どもも聞く機会はありましたけれども、確かにサディストみたいな人がいたかもしれません。しかし、同時に、大部分の日本の将兵は非常に心優しく、真面目に戦争に関わっていた。ですから、私は、確かに日本人の美徳だけれども、行き過ぎた美徳は悪徳になると思いますね。ですから、声をあげ、気概をもてと私は言いたい。今日は2対1ですから、なかなか十分に言えなかった点がありますけれども、私は決して事実を捻じ曲げるという意味ではなく、事実を事実として見れば、だいたい記憶と言ったって、中国は何をしてきたのかと言えば、6000万人からの自国民をいろんな機会に殺害してきたわけですよ。20世紀で1番人を殺したのは中国という国です、国家の中では。その記憶はどうなるんだということになります。間違った南京大虐殺という話はもう願い下げにしていただきたいと思っています。そういうことをはっきり日本人は主張すべきだと思っています

と、提言ともつかない弁解をしているかのような発言で、いつまでもパネルを掲げないことにキャスターがしびれを切らして掲げたパネルには「行き過ぎた美徳は悪徳になる。声をあげ、気概をもて」とありました。

え? この藤岡氏って研究者じゃないの?

研究者って、様々な資料を突き合わせて議論して、より事実に迫ろうとするスタンスを持っているもんじゃないんでしょうかね。これじゃ、政治家か、宗教家か、アジテーターですね。

 

いずれにしても、このハイライト映像を見る限りでは、藤岡信勝氏の深層には他者への優越意識、南京虐殺、日中戦争の文脈で言えば、中国人に対する優越意識が強くあるように感じます。

 

もともとは共産党系の学者であったとウィキにはありますが、それにしてもこの極端な転向は一体何を示しているのでしょう? 

 

何か読んでみようにも最近の著作はありませんね。

 

国連が世界に広めた「慰安婦=性奴隷」の嘘―ジュネーブ国連派遣団報告

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「自虐史観」の病理 (文春文庫)

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