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@半径とことこ60分

人間の認知範囲なんてそんなもんさと、鳥が囀った

「そこのみにて光輝く」映画への注目が原作への注目へ、そして佐藤泰志さん再評価へ。

呉美保監督がモントリオールで最優秀監督賞を受賞した「そこのみにて光輝く」がアカデミー賞外国映画賞のノミネート候補になっているとのことです。

これを契機に佐藤泰志さんの作品もさらに注目されることを期待します。

個人的には、映画は原作とは随分違ったトーンのものになっていると思いますが、まあ原作と映画の関係ってものはそれもありかなと思います。

「そこのみにて光輝く/呉美保監督」この映画は、原作に比して、温度が低く、湿度が高い - 沈黙する言葉

佐藤泰志さんの作品全般に言えることですが、その物語やテーマから想像するような湿っぽさや重さのようなものはありません。もちろん感じられないという意味ではありませんが、私はむしろからっとしていると感じるくらいです。それを私は、作家が同情したり、逆に同情を誘ったりするような立ち位置に立っていないからと理解しています。

その意味では、紹介の度に「芥川賞に五回ノミネート、そして落選」とか「自殺」とかの言葉が際立ってしまうことに若干の抵抗を感じます。

それはともかく、「移動動物園」「黄金の服」「きみの鳥はうたえる」などなど、どの作品も素晴らしいです。 

きみの鳥はうたえる (河出文庫)

きみの鳥はうたえる (河出文庫)

 
黄金の服 (小学館文庫)

黄金の服 (小学館文庫)

 
移動動物園 (小学館文庫)

移動動物園 (小学館文庫)