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@半径とことこ60分

人間の認知範囲なんてそんなもんさと、鳥が囀った

「佐藤泰志作品集」で暮れた今年の正月〜映画まもなく

今頃正月の話もなんですが、正月休み一週間は、佐藤泰志作品集で暮れました。688ページ、二段組みですから級数もかなり小さく、厚さも数センチはあるかと思います。かなりの読みでです。

佐藤泰志作品集

佐藤泰志作品集

 

佐藤泰志さんの著作は、3年ほど前にほとんど読んでいるのですが、映画「そこのみにて光輝く」の話をちらほら目にし始めたこともあったのでしょう、図書館に行った際、すっと目に入り手に取っていました。

あらためて読んでも、全ての作品、引き込まれます。

短いセンテンスをつないでいく文体は、独特のリズムを生み出し、読み手の集中に繋がります。その内容は、記述の上では作家自身の苦悩(多分)を感じさせることは少なく、青春のひりひり感や覚めた熱さを感じさせるものが多く、読後感はとてもいいのに、ふっとため息の出てしまうような切なさを持っています。

以前読んだ時にも感じ、ブログにも書いたことですが、この作家の作品は映画にしたくなる題材が多いです。実際に、「海炭市叙景」は、熊切和嘉監督で2010年に映画化されていますし、上に書いたように「そこのみにて光輝く」は、呉美保監督、綾野剛池脇千鶴主演で4月19日公開、名古屋はミリオン座ですね。

そして、その前に「書くことの重さ~作家 佐藤泰志」、こちらは稲塚秀孝監督による再現ドラマを交えたドキュメンタリーとあります。2月8日、今週末ですね、シネマテークで公開されます。どんなものか、楽しみですね。