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@半径とことこ60分

人間の認知範囲なんてそんなもんさと、鳥が囀った

加藤陽子著『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』

それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫) 作者: 加藤陽子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2016/06/26 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (16件) を見る 著者の加藤陽子さん、東大の教授で専門は日本現代史、ご本人はこの本の中で (専門は)1929…

南京事件が分かった! 笠原十九司著『南京事件論争史』

日本では、ほとんどニュースで扱われませんが、中国では、昨日12月13日を南京事件の追悼日として国家式典を開いています。 安倍首相が真珠湾を訪れることについても、南京も訪れるべきだの声が上がっているそうです。安倍首相は南京事件否定派ですから、どう…

南京虐殺/いまさらながらプライムニュース『「南京事件」とは何か 3論客の見方相互検証』を見てみた

昨年、ユネスコ記憶遺産に、中国が申請した「南京大虐殺の記録」が登録され、それを受けて日本がユネスコへの分担金支払いを保留しているとの件、どうやらまだ支払っていないようです。 ユネスコ、南京事件を記憶遺産登録=言うことを聞かないなら、カネは出…

秦郁彦著『南京事件』

日本テレビの番組「南京事件~兵士たちの遺言~」に対して、産経が「『虐殺』写真に裏付けなし 日テレ系番組『南京事件』検証」と記事にした件、その後は何も起きていないようです。 ausnichts.hatenablog.com 「南京虐殺」、概要しか知りませんので、この際…

大城立裕著『カクテル・パーティー』 50年前の沖縄の小説が、何も変わっていない沖縄、アメリカ、日本の関係を教えてくれる。

二ヶ月ほど前の中日新聞で特集されていた「大城立裕」さんの「カクテル・パーティー」です。 1967年の作品で、その年の上半期芥川賞を受賞されています。 カクテル・パーティー (岩波現代文庫) 作者: 大城立裕 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2011/09/17…

ホロコースト生存者が質問に答えている=「私はナチスの7つの収容所を体験した92歳です」

「らばQ」さんが、海外の掲示板 reddit に掲載されたホロコースト生存者への質問と答を紹介されています。 質問に答えているのは、1924年オーストリアのウィーンで生まれたヘンリー・フレッシャーさんという方で、当時16歳だったと語られています。 labaq.co…

原武史著「皇后考」そもそも男系だの万世一系だのと、ことさら系統にこだわるのは男の弱さ、比して女は…

明治以降の日本の正史(?)では、ほぼ皇后は隠蔽された存在なのではないかと思います。ところが、実は皇后、皇太后という存在が歴史に大きな影響を与えているというのがこの本の内容です。 皇后考 作者: 原武史 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/02/05…

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(5)

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(4)の続きです。 戦後入門 (ちくま新書) 作者: 加藤典洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る やっと加藤氏の提案にたどりつきました。提案は、「憲法九…

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(4)

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(3)の続きです。 戦後入門 (ちくま新書) 作者: 加藤典洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る やっと本題の憲法九条の論考に入ります。 加藤氏は、日本…

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(3)

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(2)からの続きです。 戦後入門 (ちくま新書) 作者: 加藤典洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (14件) を見る 正直、ちょっと飽きてしまっており、気分転換に他の本…

加藤典洋著「戦後入門」読中読後メモ(2)

戦後入門 (ちくま新書) 作者: 加藤典洋 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (13件) を見る 加藤典洋著「戦後入門」読後読中メモ(1)は、第一部「対米従属とねじれ」のメモだったのですが、第二部は「世界…

加藤典洋著「戦後入門」読後読中メモ(1)

この『戦後入門』、結構話題になっているのではないかと思いますが、何と新書版にして2cmか3cmはあるのでないかという厚さで、正直読みにくい(持ちにくい)ったらありゃしないです(笑)。なぜこの製本を選んだのでしょう? 戦後入門 (ちくま新書) 作者: …

加藤典洋著『敗戦後論』=戦争の加害者ではなく、犠牲者としての意識をうえつけられる戦後70年だったと思い知る。

今から20年前、ちょうど戦後50年という節目に発表された「敗戦後論」に、その後の批判に答えた「戦後後論」「語り口の問題」を含めた本です。戦後70年ということもあるのか、昨年再刊されているようです。 敗戦後論 (ちくま学芸文庫) 作者: 加藤典洋 出版社/…

菅義偉官房長官の発言に抗議=戦後沖縄・歴史認識アピール

菅義偉、ホントこの人を形容する言葉は「無知の暴力」以外にありません。 これまでにも「無知」ゆえの暴言がたくさんありますが、昨日も 菅氏は「20年前に普天間の危険除去の日米合意がされ、多くの県関係者が努力する中で一昨年にようやく埋め立て承認を…

「戦後政治史」石川真澄、山口二郎著=戦後は、戦前と断絶しているわけではなく、強く繋がっているのだ

太平洋戦争の戦中、戦後について詳しく学んだ記憶がなく、漠然とですが、戦後は戦前の軍国主義が否定され、一夜にして民主主義の国に生まれ変わったような印象を持っていましたがとんでもありませんね。 考えて見れば当たり前で、人間自体変わることが不得意…

「日本戦後史論」内田樹×白井聡著/読後メモ

内田樹さんと白井聡さんの対談「日本戦後史論」を読んでのメモです。 日本戦後史論 作者: 内田樹,白井聡 出版社/メーカー: 徳間書店 発売日: 2015/06/12 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る なるほどと思ったり、ええそうなのかとたくさん気にな…

アメリカの駒「日本」=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(まとめ)

原貴美恵著「サンフランシスコ平和条約の盲点」 東西冷戦による対日本政策の転換 その時日本に何が起きていたのか? 領土紛争の楔論 原貴美恵著「サンフランシスコ平和条約の盲点」 サンフランシスコ平和条約の盲点 《新幀版》 作者: 原貴美恵 出版社/メーカ…

佐藤健志著「僕たちは戦後史を知らない」 白井聡さんの永続敗戦論の戦後認識を「世相を斬る」的言説で語っている本かな?

僕たちは戦後史を知らない――日本の「敗戦」は4回繰り返された 作者: 佐藤健志 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2013/12/04 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (4件) を見る この本、たまたま図書館で手にとったんですが、びっくりしま…

沖縄は未だ返還されず?=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(4)沖縄、尖閣

これまで朝鮮半島、台湾、そして北方領土と、日本の敗戦処理はどのように進められたかを見てきましたが、アメリカの方針は、当初、日本の非軍事化、民主化が基本でしたが、朝鮮戦争や中華人民共和国の成立という東西冷戦構造が明確になるに従って、日本の位…

北方四島はアメリカ極東戦略の楔=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(3)北方領土

臨時国会開いて突っつかれるより、戦争ごっこやっている方が楽しいのでしょう。 嬉しそうに書いている読売を引用しておきますが、リンクが切れるでしょうからロイターも貼っておきます。 安倍首相、米原子力空母に乗艦 | Reuters さて、原貴美恵「サンフラン…

ユネスコ、南京事件を記憶遺産登録=言うことを聞かないなら、カネは出さん!と一家の主はちゃぶ台をひっくり返した

「言うことを聞かなきゃ、カネは出さんぞ!」って、文明国のスポークスマンが言うことじゃないですよね。ヤクザみたいでしょう。 まあ、このユネスコというのもよく分からない組織で、申請されたものが公開されないまま登録されるってことらしいんですが、こ…

英国は香港を取り、米国は台湾を取る=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(2)台湾~尖閣諸島

「日本の独立は神話か?=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(1)概要~朝鮮半島」からの続きです。 1951年9月8日に日本と連合国との間にかわされたサンフランシスコ平和条約の台湾に関する条項は次のとおりです。 第二章 領域 第二条 (b…

日本の独立は神話か?=原貴美恵「サンフランシスコ平和条約の盲点」を読む(1)概要~朝鮮半島

「TPP 大筋合意」となり、大筋ってどの程度?というツッコミは置いておいても、安全保障に TPP ときて、ますます日本の「アメリカ51番目の州化」が進んでいます。 TPP については実際に発効するまでにはまだまだ紆余曲折があるかもしれません。日本の議会は…